学校生活の思い出が詰まった
卒業証書で未来へ
「KAMIKURU」プロジェクトに参画する福岡県立中間高校では、
2年生が制作した「特別な青色の卒業証書」で卒業式を迎えていました。
卒業式の様子を動画で見る
卒業式を終えて、満面の笑顔で喜び合う卒業生の手には、
後輩が卒業生のために特別な青色で作った、
“古紙から生まれた卒業証書”が輝いていました。
「この卒業証書は私たちの思い出の結晶です。」と笑顔で語る卒業生たちは、一人ひとり出来上がりの異なる卒業証書を眺め合いながら、互いに卒業の喜びを噛みしめ合っていました。
今回はこの特別な青色の卒業証書がどのようにアップサイクルされ、制作されたか、卒業証書制作に携わった生徒たちや先生方の取り組みについて紹介します。
学校生活の思い出が詰まった卒業証書作り
この卒業証書は、明るい未来へとつながる
希望になると思います
SDGs委員会 卒業証書制作委員長山田稜真さん
SDGs委員会中川菜々美さん
SDGs委員会豊島千遥さん
これからの時代は卒業証書もどんどんカラフルになっていくのかなと思うと、私たちが一番最初に作ったんだって胸を張って言えるし、そんな未来が楽しみでもあります。
(注)機器内の湿度を保つために少量の水を使用します。
SDGs委員会 委員長佐藤蓮さん
簡単に誰にでもできることをしっかりと
やってきたことが、大きな成果につながった
SDGsや「KAMIKURU」プロジェクトを通じた
生徒の心の成長を願って
SDGs委員を中心とした「KAMIKURU」プロジェクトの活動を通して、生徒をはじめ先生方も沢山のことに気づくことができました。ここで学んだことを活かして、色々な切り口で、また世界にまで視野を広げて物事を見るようになってほしいと思います。世界にはいろいろな課題が山積みですが、自分でできることは沢山あるはずです。そういうことを見逃さない感性を持って成長してほしいなと思っています。
「KAMIKURU」プロジェクトに
参画したきっかけ
しかし、学校の中だけでできることには限界があります。ゴミを何かに再利用できないかと考えていたときに、紹介していただいたのが「KAMIKURU」プロジェクトです。古紙を再生して卒業証書を作ることができると聞いて「これだ!」と即決しました。
古紙回収ボックスを職員室に1台と各学年に1台ずつ割り振って、みんながボックスに愛着を持ってくれるようにと、各学年のSDGs委員の生徒たちがそれぞれボックスに絵を書いたり装飾したりしています。そうやって生徒たちみんなが「参加するぞ」という気持ちを持ってくれた結果が、こんなに素晴らしい卒業証書になりました。自分たちの集めた古紙が、思い出に残ったり利用価値があるものに生まれ変わって返ってくるって本当に素晴らしいですよね。